酸化迷句
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惟 だ、 真 故 の 味 に 中 毒 な だ け 。
酸化迷句【酸化make】
真故【Shinyue】と彼、白城【Shiragi】の
愛のかたちをちょっとずつ語っていきたいと思っています。
第132記-第133記まで。
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◆第133記◆20060805
今朝のニュースに目を覚ましました。
性犯罪の被害者の女性が語ってた。物凄く驚いた。
顔をしっかりと出して、自分の言葉で伝えてる。
その勇気に、驚いた。
ここまでくるのには苦心の決断があった。
あたしたちは悪くない。
恥じることじゃない。
理解してくれる人だけに伝えるんでもいい。
切るんじゃなくて打ち明けようよ。
って。
自然と涙が出た。真故は理解してくれる人に直ぐ会えた。
親にはまだ謂えてない。
嘘でしょって言われるのが
怖いから。
どうして言わなかったの、なんで、どこで。
そうやって追求されるのが
恥ずかしいから。
どうしてだろう。
真故が悪いのかもしれない。人で遊んだりしたから。
でもなんで恥ずかしいんだろう。自分でも分からない。
ここでさえもここまでしか謂えない。
謂ってしまえば楽なのか。
下手に追求されたりしたくない・・・でも知って欲しい。
気付いて慰めてほしい。
嗚呼この矛盾はなんなんだろうね。
惟だ謂えることは、朝のニュースに少し救われたことかな。
真故は独りじゃないんだって分かったの。
同じ理由で苦しむ人が何人も何10人も何百人も居るんだって、
彼女たちが真故と同じように苦しんで、同じように立ち直ったって知れたもの。
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◆第132記◆20060805
昨日の夜の月を見て直ぐ戻した。
夜は何も食べて無いから胃液ばかりで歯が溶けるんじゃないかと心配なくらい。
恐ろしいほど赤かった。
紅というよりは朱に近い月。
真故にとってそれは恐ろしいあの日あの時間の忌まわしい記憶でしかない。
綺麗なんだろう。きっと。
でも真故には悪魔の憑くような夜だった。
手が震えて眼が冴えた。
歯が浮いて舌が喉に詰まった。
無意識のうちに左手に被害が加わる。
狂った右手を制止する八重歯。
全てが真故のものであるのにその時間だけはそうではなかった。
人が聞いたら嘘臭いと謂って笑うだろう。だから謂えない。
誰にも謂わない。白城だけが知っていてくれればそれでいい。
月の色に気付いて直ぐに電話してくれたから飛ばずに済んだよ
ありがとう。
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*slave principle*
Bワイ.Shinyue
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