酸化迷句【酸化make】
真故【Shinyue】と彼、白城【Shiragi】の
愛のかたちをちょっとずつ語っていきたいと思っています。

第３９記-第４２記まで。

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◆第４２記◆20060421
帰りたくなくて彼にしがみついた。
部活が早く終わって、彼の家に言ったけれど彼に抱きしめてもらって、
撫でてもらってたら時間はスグに来てしまう。

辺りが暗くなるのがまるで真故に早く帰れと言っているようで不快だった。

彼もまたそう思ったのか、時間を気にしないように真故にカーテンを閉めさせた。
壁の時計に目をやれないように真故を壁側にして
逃げられないように押さえつけた。

それでも時間は過ぎていき、姉貴が部屋の外から時間を知らせた。
外も暗いし、帰り危ないのは真故なんだからな。と釘をさして降りて行った。
彼は聞かないフリをしていたけどしばらくして仕方なく真故を離そうとする。

厭、帰りたくない。

真故ｶﾗのこんな駄々はしたことがない。最近、するようになった。
彼はまた真故をぎゅっと抱き寄せて首に舌を這わせた。

気が付いたら寝てしまっていた。
彼はぐっすり眠っていて、真故を強く抱きしめていた。

姉貴を呼ぶと上がってきて上手いこと彼から離してくれた。
もう真っ暗になっていたので姉貴の運転で帰宅。

目覚めたとき真故がいなかったらまた悲しがったりするだろうな。
ごめんね。

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◆第４１記◆20060420
耳の下、少し手前に出たところが締め付けられるように痛い。
内部だけれど口の中じゃない・・・なんというか、ぎゅうっとなるような。
脳味噌まで一緒に締めつけられるみたいに痛い。
最近眼がよく乾く。痒い。
タイピングを間違えるだけで非常にイライラする。また頭が痛い。
眼が、痒い。

最悪の悪循環のなか、学校生活でも既に苛立ちを覚えてる。
そして帰宅後、彼にだけ癒される。

厭だ、帰って欲しくない。

と彼が駄々をこねる前に真故が帰りたくないと言った。
でも今日は帰らなくちゃいけなかった。
明日は数学のテストだし、遊んでもいられない・・・。辛い。
本当に辛いのは彼。

真故じゃない。彼なんだ。

言い聞かせても脳の痛みと目の乾きは治らない。

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◆第４０記◆20060419
彼の運動能力はどんどん低下していく。
今日も学校の帰り、急いで彼の家に向かった。
すやすやと寝てたけど、時折、うめくような声をもらして顔を歪めた。
汗を拭いてやるとうっすらと目を開けて力なく頭を引寄せてくれた。

何処が痛い?

聞くと、ココだ と真故の手を自分の胸に添えた。
少し前もこんなことがあった。
あのときは喀血して真故は彼を抱きしめることしかできなかったっけ。
また、ああならないかと少し怖かった。
呼吸するたびに彼の胸板が動く。とてもゆっくりで暖かかった。

彼の全てが真故には暖かい。

このﾘｽﾞﾑが止まるなんてことはない。絶対に。
彼の半身である真故が生きているのだから・・・

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◆第３９記◆20060419
真故に足りないものを何か考えてみる。

【人に打ち明ける力と死ぬ勇気】

人に打ち明ける力がないと友人の花梨にも言われた。
お前はいつも溜め込んで一人で爆発して知らないうちにイッてる。
それが駄目だと何度か言われた。
花梨とは中ニの頃仲良くなって、中三では何でも話せる友だちだった。
今でも電話してコンタクトとっていろいろ相談に乗ってもらってる。
リアルで付き合ってる友人で一番の理解者。

彼女だけに真実を理解してもらえば好いとも思ってるくらい。

死ぬ勇気・・・これは誰にだってない。
生きたい、そう思ってると思う。

でも真故の場合は何回も何十回も自殺行為と自虐行動を
繰り返してるのに死ねてない。
常人の何十倍も死“ﾘｾｯﾄ”を望んできたのに本当に近づけたのはほんの何度か。

白城は真故のタメに飛び降りたことすらあるのに。

真故は彼のタメに抱かれてあげることしかできてない。
側にいて甘えて甘えさせてやることしかできない。

彼にずっと付いて行きたい。何処にでも連れてって欲しい。
どんなに無理なところでも真故は手足の１、２本なくしてでも付いてくから。

先に何処かに行ったりしないで。

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