酸化迷句【酸化make】
真故【Shinyue】と彼、白城【Shiragi】の
愛のかたちをちょっとずつ語っていきたいと思っています。

第８１記-第８４記まで。

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◆第８４記◆20060606

１０年来のピアノの歯軋り　重い音

　　　　　　　　　　性悪説

多分、言葉で言い表せない秘密を
手に持って根にもって、見積もって。

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◆第８３記◆20060605
今東京事変の教育がマイブーム。
母国情緒や林檎の唄が最近於好きです。群青日和も歌詞が好き。
さっきクロールを歌ってたら、似ていると謂ってくれました。
こう瞑れたような曇った声を出すのが上手くなった。

駄目だ。
テストのことが頭を離れない。

期末が近いんですが、もう既に焦ってる・・・のに、
からだはやる気が出ないんです。常時だるくて眠い感じ。
・・・認めたくないですが・・・・お医者にはっきり鬱です
と謂われました。

最近元気だったのにね、とちょっと心配されましたし。
高校に行ってからというもの、勉強や生徒会なんかのプレッシャーと
好かれようと明るい真故ばかり作っていたせいかも。

真新しいレキソタンが真故に久しぶりと挨拶をした。

処方箋と書かれた袋を叩きつけて３錠飲んだ。
水を汲んでると次第に涙が出てきてうっとおしくて、悔しかった。

こんだけで真故は薬に頼らなくちゃいけないんだ、
と　無償に虚しくて飲みすぎないように余分な分は白城に預けた。

またもらったのか・・と呟くと
袋の裏に日付を書いて　あの箱　に新しいレキソタンをしまった。
古いレキソタンは賞味期限の１ヶ月前に白城が捨てているけど、
　ちらっ　と覗いた中にはまだまだたくさんの袋があった。

別にやましい気持ちなんかないのに正直どきっとした。

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◆第８２記◆20060604
何でかなんて知らない。
惟だ無償に蜂の巣になって死にたいと思った。
どうしてかとか理由なんてない。
在る方がおかしい。

学校にも行きたくない・・・是は、
低脳野郎見栄張ﾘ主義ばっかり居るからという正当な理由。
無意識のうちに白城に

一緒に死んでよ

と微笑みかけてた。多分。
何のためらいもなく、悲しい表情ひとつ浮かべず

好いよ

と真故を抱きしめた。
息が出来ない、くらいでなく本当に息が出来なかった。
しようとも足掻かないからそれ以上食いこむ事はなかった。

但しいつも加害者の右手は彼のうなじに
食いこむほどもない爪を立てて勝手な抵抗を続けていたけれど。

快感からか失神した。多分。

気付いたら彼が真故を自分の胸板に押し当てて
見下すように寝ていた。
蔑まれた感が溢れて、蜂の巣になりたい願望から
自分のじわじわと死に逝く姿を眺めたいという願望へと変わった。

けれど大きい鏡がないから無理であるし、
彼の目じりが濡れて少し赤くなっているところからすると
結局真故が失神しただけで死んだと思って
泣いて眠ったのだろうと推測できる。
・・・馬鹿で浅はかだけれど是くらいの脳味噌は在る。

ごめんね。
もっと脆く出来ていれば好かったのにね。

今度一緒に鉛を飲もう。
ずっしりと胃に来るような重い冷たい鉛を。


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◆第８１記◆20060603

息を止めている時間が長過ぎて
水に逃げ込んだ君を見た。
僕だけが知っている君のホクロの数は
赤痣の痕に等しいと謂うことを
明日にでも知るでしょうが。

過渡期かどわかせてもいいから
黒のレースで首を締めてよ
日の下に出られないことも覚悟するから
青梅の毒で僕を殺ってよ

あんなに大きな角があっては
頭を伏せて横になレない。
雌だけがもっている僕を誘う名器の色は
僕の舌の色に酷似すると謂うことを
今まさに喘ぎ知るでしょうが。

黒猫に挨拶を忘れないでほしい
白い肌に赤い腫れが似合う
月の下で狂い合えることを望んでるから
青梅の毒で僕を殺ってよ

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